フリップフラッパーズ考察①'〜補足〜
「不完全だったものを完全に近づけるために行う後づけ作業だ」
~補足について、折木奉太郎~
ご無沙汰しております、そんなわけで、補足です。
形を変えて、同じものが何度も登場する
前回の記事で『PIは主体たる万物の捉えた現実世界の一側面で、これは現実世界そのものとは異なるある種の虚構と言えるが、しかし構造的に現実世界は誰にも観測出来ないうえに、本人(?)に知覚出来るのはその主体が構築するPIのみである。したがってPIは本人にとっての現実世界である。』といったような旨のことを述べた。
すなわち、私たちは色眼鏡越しに世界を見ている訳だが、この眼鏡は実のところ外すことが出来ない、ということである。
作中では、『同じものが形を変えて度々登場する』という手法で、このことを効果的に表現している。
ブーちゃん
ブーちゃんことTT-392。通常形態はこんな感じ。1話より。
初見時は気づけなかったシリーズその一。バギー側面の丸い構造物の配置が踏襲されている(本来はアーム格納庫のカバー)。平べったく四角い本体に長く突き出た柄と、こちらはまだ原型がある。6話より。
あのさぁ・・・。初見時は気づけなかったシリーズその二。というかこれは前回マラソンをした時に初めて気づいた。もはや黄色いことぐらいしか合っていないが、丁寧にもボディに型番が書いてある。13話より。
押し入れ
この押し入れは、トマソンエリアを抜けた先にある、フリップフラップが誇るPI転送施設である。絵本「おしいれのぼうけん」が元ネタらしい*1。クレーム来ないのかこれ 2話より。
そんな押し入れにも別の形態が存在する。あるPIを守るためロボットに搭乗することになったパピカとココナ。その搭乗孔がこの押し入れなのだ。っていうか今気づいたけどこれ自転車のサドルと洋式便所じゃん。8話。
8話は4話に勝るとも劣らぬフリフラ屈指のえっち回である。是非とも視聴してほしい。
ユクスキュル
言わずと知れた本作の良心、ユクスキュル。こちらは通常バージョン。かわいい。
『誰?』
ユクスキュルはしばしばPI内でこのようないかつい容姿をとる(声も渋い)。
こうしてみてみるとあまりロクな目に逢っていない気がする。
かわいいうさぎさん!
おそらく全視聴者がド肝を抜かれたであろう衝撃のラスト。